4学年 道徳の時間
「情報の発信や情報をやりとりする場合のルール・マナーを守る」
題材名 「日曜日のバーベキュー」
授業者 南関町立第一小学校 柳井 雅衣 教諭




授業映像

学習指導案



◆ 情報モラル教育のポイント

(1)

授業のねらい

社会のきまりや約束を守り、公徳を大切にしようとする態度を育てる。


 (2)

情報モラル教育の視点

本時は、「モデルカリキュラム」の目標「2.法の理解と遵守」、項目「c2-1:情報の発信や情報をやりとりする場合のルール・マナーを知り、守る」との関連を重視して展開する。

 
 

本時の展開においては、きまりを守らない人がいても、また、だれも見ていなくても、自分を律し、 適切に行動しようとする正しい判断力やきまりを守ろうとする公徳心をはぐくむことができるように する。また、終末において、情報モラルと関連づけた説話を行い、情報モラルのねらいもおさえる。
 

 
 
 

「心のノート」を活用し、日常生活でルールやマナーを守ることのよさを実感させる。

 

ルールやマナーを意識する場として、芸術鑑賞会や社会科見学など学校行事を生かす。


◆ 本時の展開
 (1)ねらい 

ネットいじめがあった時の適切な対処法を理解する。

 (2)展開 


過程

学習活動

予想される児童の反応

指導上の留意点と評価備考
導入5分

1 写真を見て話し合う。
○ この写真にはどんなきま りがありますか。

みんなのきまりについて考えよう。
・ごみはごみ箱に捨てる。
・トイレのスリッパを並べる。
 ・公共の場の写真を見て、身 近なきまりについて話し合う ことで、道徳的価値の自覚に 向けて動機づけを図る。

展開35分

2 資料を読んで話し合う。
・お話を聞きましょう。


○ぶつぶつ言いながらごみを片付けるお母さんを見て、「ぼく」はどんなことを考えたのだろう。


○立て札を見て「まずい」と思ったのに、ぼくがごみをそのままにしてしまったのはどんな気持ちからだろう
○みんなもしているからとか 誰も見ていないからいいやという気持ちになったことはあるかな。
○それは誰にでもあるかな。


◎空き缶を片付けるお母さんを見ながら、自分が捨ててきたごみのことをまた思い出して、ぼくはどんなことを考えているのだろう。
・シートに書きましょう。
・お隣の人と話しましょう。
・考えを発表してください。
○もし、きれいにすることができたら、ぼくはどんな気持ちになるだろう。


3 自分自身を振り返る。
○誰も見ていないときでも、きまりを守れたことがありませんか。


○そのときはどんな気持ちでしたか。

 

・どうして人の家に捨てたりするのだろう。
・お母さんの自転車はごみ箱ではないのに、腹が立つな。


・みんなも捨てているから。
・少しくらいはいいだろう。
・誰も見ていないからいいや。
・持って帰るのが面倒だから。


・ある。
・わたしにもある。
・自分もこれくらいいいやという気持ちがあった。


・自分も捨ててきてしまった。
・悪いことをしてしまったな。
・ぼくも捨てたから、またごみが増えるかもしれない。
・あのごみの山を片付ける人は怒っているだろうな。
・今からでもお母さんに頼んで片付けに行きたい。


・すっきりするだろうな。
・心のもやもやが晴れる。


・特別教室に行く時に、静かに移動することができた。青信号になるまで待った。
・正しいことができて気持ちがよかった。


 

・教師が場面絵やキーワードを提示しながら読み聞かせる


・ほんの少しのごみでも、捨てられた側は腹が立ち、迷惑だと思うことに共感させる。


・きまりを知りながらごみをそのまま捨ててきてしまった主人公の心の葛藤を共感的にとらえさせる。
・その後「自分はどうか」と自分自身との対話を深める発問を組み、匿名性を悪用したり、自分の都合のいいようにしようとしたりする人間の弱さや醜さについて確認する。


・自転車のかごのごみと河原に置いてきたごみを重ね、自分の行動を後悔する主人公の気持ちに共感させることを通して、だれにも見られていない場合でも、自分の公徳心に従って行動しようとする心情をはぐくむ。

評価
主人公の心情に沿った言葉が書けている。
(ワークシート・発言)

 

・自分自身を振り返り、きまりや約束を守りたい思いがあることに気付かせ、これからの自分に夢や希望が持てるようにする。

 

終末5分

4 教師の説話を聞き、学んだ心を振り返る。

 

・誰にも分かないからいいやときまりを破ったことがあったけど、い けなかったな。
・きまりを守ると自分も相手も気持ちがよいものだな。

 ・情報モラルの指導内容と関連づけた公徳心のあり方にかかわる話を行い、自己の生き方についての考えを深められるようにする。