5学年 道徳の時間 
「情報を発信する場合のルールやマナーを守る」
題材名  「これもチェーンメール」
授業者 芦北町立田浦小学校 今脇 三仁 教諭


◆ 情報モラル教育のポイント

 (1)

授業のねらい

 ・

ルールやきまりがあることの意味を考え、尊重する態度を育てる。


 (2)

情報モラル教育の視点

 ・
 

本時は、「モデルカリキュラム」の目標「2.法の理解と遵守」、項目「c3-1:情報の発信や情報をやりとりする場合のルール・マナーを知り、守る」との関連を重視して展開する。

 


 
本時の展開においては、まじめな内容のメールであっても、不特定多数に送る内容であれば、自分を律し、適切に行動しようとする正しい判断力やきまりを守ろうとする公徳心をはぐくむことができるようにする。
心のノートを活用し、日常生活でルールやマナーを守ることのよさを実感させる。
ルールやマナーを意識する場として、音楽発表会や社会科見学など学校行事を生かす。


◆ 本時の展開
 (1)ねらい  

ネットいじめがあった時の適切な対処法を理解する。

 (2)展開 


過程

学習活動

○主な発問と児童の反応

教師の指導と評価
備考
導入10分

①知らない相手から手紙が来たら、どう思うのか話し合い、めあてを提示する。

 

チェーンメールについて考えよう

 

○ このような手紙が来たら、どう思いますか。
・こわい。
・だれが出したのか不思議に思う。
 ・チェーンメールを知らない児童もいると考えられるので説明をする。

展開20分②「これも、チェーンメール」を読んで話し合う。
・いけないことだが、子ねこのために…という葛藤場面を考える。



















 

○送り先を選んで、送信ボタンをクリックしたとき、はるきはどんなことを考えたか。
・早く飼い主が見つかるといいな。
・子ねこを助けるためだったら、しょうがなかったよな。
○はるきは、チェーンメールのことを、どのように考えていたか。
・チェーンメールは人を困らせるもの。今回は大丈夫。
・いい内容であれば、いいのではないか。
○ チェーンメールはルール違反で絶対にしてはいけないと聞いて、どんなことを考えたか。
・まじめな内容でもしてはいけないんだ。
・自分勝手にきまりを判断してしまった。
・きまりを絶対に破らないようにしよう。

 

・子ネコを助けるために行動した行為を正当化しようとする思いに同調させる。





・子ねこのためであれば、きまりを破っても大丈夫という考えは、私たちにもあることを理解させる。




・チェーンメールの指示通りにしてしまうと大変な量のメールを送ることになってしまう様子を、図などを用いて理解させる。





 

 

   10分








 ③よく考えて守らなければならないきまりについて振り返り、話し合う。






 ○ チェーンメール以外に、守らなければならないきまりにはどんなものがあるか。
・電車やバスなどでは携帯電話で話さない。
・画像を無断でコピーしてはいけない。
・個人情報を勝手にインターネットなどで載せてはいけない。
 

評価
きまりの意味をよく考えようとする視点ではるきの反省を理解できたか。(発言・ノート)





 

 
終末5分

④先生の話を聞く。

 

 ・募金活動において、教師が体験した話をする。