6学年 国語科 
「著作物には、著作権があることを知り尊重する」
単元名 「平和について考える」 資料 「平和のとりでを築く」
授業者 八代市立有佐小学校 近松 茂治 教諭




授業映像

学習指導案



◆ 情報モラル教育のポイント

 (1)

授業のねらい

 ・
 

意見文の構成例を知り、教科書の意見文が資料をどう引用しているかを考えることを通し、説得力ある意見文の構成について理解することができる。


 (2)

情報モラル教育の視点

 
 

本単元は情報モラル教育のモデルカリキュラム「1情報社会の倫理b3-1 情報にも、自他の権利があることを知り、尊重する。」との関連を重視して展開する。

  

本などの文章から引用する場面では、自分の意見に説得力を持たせるためという目的を明確にさせる。


 
 

実際に引用する場面では、原文に正確に行うことや、引用した部分と自分の考えとの関係を明確にすることに注意する。また、出典を必ず明記すること、引用部分が適切な量になることを指導し、著作権を尊重し、保護する態度が育つようにする。

◆ 本時の展開
 (1)
  
目標
  
意見文の構成例を知り、教科書の意見文が資料をどう引用しているかを考えることを通し、説得力ある意見文の構成について理解することができる。
 (2)展開 


過程

学習活動
○主な発問 □指示

予想される児童の反応

指導上の留意点・評価
備考
導入8分

1 意見文の構成例を知り、モデルとなる意見文を読む。
○中原さんの意見文の空いた部分には、何が書かれているでしょう。

 

2 本時の課題をつかむ。

中原さんは、反論に答えるためにどちらの資料を引用したか。

 

□意見文の書き方について考えていきましょう。

・意見文はどのように書くのかな。
・空いた部分にはどんなことが書かれているのかな。

 

 

・どちらの資料を使ったのだろう。





○資料を引用して反論に答えている部分を空欄にした教材文を示すことで、児童の意識を焦点化する。
徹底指導(ポイント)
◎意見文の構成例を視覚的にわかりやすく示し、教材文の構成を捉えられるようにする。

○実際の本を準備することで、児童に意見文を書くという状況を設定し、児童が意欲的に課題解決を行なえるようにする。

提示用の教材文

 

 

 

資料の示す本

展開30分

3 中原さんの構成の要点を押さえ、資料を読む。
□どちらの資料を引用すると、反論に答えることができるか考えましょう。

 

4 課題について自分の考えをまとめる。
□どちらの資料を引用したらよいか、自分の考えを書きましょう。そう考えた理由も書きましょう。

 

5 課題について話し合う。
□班ごとに話し合い、意見をまとめ、全体に発表しましょう。

 

【言語活動】(設定の意図)
単元を貫く言語活動として設定した「意見文を書く」活動を通して、自分の意見が説得力を持って伝わるように資料を活用し書く能力を身に付けさせる。





 

・「身近なところから暴力をなくすこと」というのが中原さんの意見で、身近な暴力事件を根拠にしている。
・相手が先に暴力をふるったときはという反論を予想している。

・二つの資料の違いは何だろう。
・身近な暴力をなくすことと関連しているのはどちらかな。

 

 

・「 軍隊をすてた国」であるコスタリカの資料を引用したほうがいいと思います。
・「 平和を作る教育」の方が、平和の捉え方が似ていると思います。
・「 子どもたちの戦争」は、戦争を無くすことを直接訴えるのには使えると思います。






徹底指導(ポイント)
◎述べられている意見、根拠となる具体例、予想される反論を教材文から押さえた上で、二つの資料を読ませる。

 

能動型学習(ポイント)
◎ワークシートを工夫し、できるだけ自分の力で考えをまとめられるようにする。また、そう考えた理由を書かせるようにする。話し合いは、まず班で行い、その後全体に広げ、考えが深まるようにする。

 

◆知識・理解・技能①(ワークシート)
B基準:文章構成の視点から資料の引用について考えている。

 

A基準:両方の資料に触れながら、自分の考えをまとめている。
<B 基準に達しない児童への手立て>
二つの資料に線を引いたり、班での話し合いの中で学び合わせたりする。

ワークシート



















終末7分6 自分たちの資料の引用の仕方と比較し、本時のまとめをする。
○中原さんの引用の仕方と、今までの引用の仕方との違いはなんですか。

・今までは、本から書き写していたな。
・引用の仕方にも、ルールがあって、それを守ることが著作権を守ることにつながるんだ。

徹底指導(ポイント)
◎教材文の引用の仕方と自分たちとを比較させ、引用についてはルールがあり、著作権を尊重することの大切さを押さえる。

過去の児童作品