特別活動(LHR) 1学年
「フィルタリングを外さない強い心と行動力を身に付ける」
主題名 「フィルタリング解除にNO!」
授業者 熊本商業高等学校 濱本 昌宏 教諭



授業映像

学習指導案

ワークシート

提示資料


◆ 情報モラル教育のポイント

 (1)

授業のねらい

 ・

高校を卒業するまでの期間、フィルタリングを外さない強い心と行動力を身に付ける。


 (2)

情報モラル教育の視点

 
 

本時は、「情報モラル指導モデルカリキュラム」分類4「情報セキュリティ」g5-2「情報セキュリティに関し、事前対策・緊急対応・事後対策ができる」と関連した授業である。

年1回のアンケートや月1回のクラス便りを通して、継続的かつ日常的な指導に取り組む。

クラス便りや学級懇談会等で啓発を行い、保護者と連携して取り組む。


◆ 本時の展開

 (1)
  
目標
  

高校を卒業するまでの期間、フィルタリングを外さない強い心と行動力を身に付ける。

 (2)展開 




過程

学習活動

主な発問と生徒の反応
(T=教師、S=生徒)

教師の指導と評価
備考
導入25分

1.本時の学習活動を知る。
【一斉】


2.フィルタリングのメリットとデメリットを考える。
【一斉】


3.フィルタリングの基礎知識を学ぶ。


4.資料1の事件検挙事例と新聞記事を読んでこれらの事件の問題点と対策を考え
る。【一斉】


5.資料2の「フィルタリングの使用状況」と、「フィルタリングの使用有無と携帯電話に関わるトラブルの経験の関係」について理解する。【一斉】

フィルタリングの必要性を理解する。

T.「 フィルタリングは必要と思いますか」
S.「 必要とは思わない」と答える生徒が多い。


T.「 フィルタリングのメリットとデメリットを考えてみましょう」
S.「 フィルタリングは不便な面が多く、安全性も十分に保てないので無意味」と思う生徒が多い。


S.フィルタリングについて知らなかったことが多いことに気付く。

T.「 これらの事件に遭わないために必要なことをできるだけ具体的に考えてみましょう」
S.「 これらの事件はフィルタリングによって回避できたかもしれない」と思う。


S.今、自分たちに携帯電話に関するトラブルがないのはフィルタリングのおかげであることに気付き、改めてフィルタリングの必要性を実感する。

・挙手をさせ導入段階での実態把握を行う。
【知識・理解】

・「 自由にアクセスできない」という意見に注目させ、自由な行動には責任が伴うことを説明する。
【思考・判断】


・ブラックリスト方式では有害サイトを完全に制限することができないことを説明する。【知識・理解】


・全ての事件が携帯電話のサイトを通じて発生していることに注目させる。
・県内の事件については、地域や個人が特定できないように配慮する。
【思考・判断】


・愛携家という造語を用いて、フィルタリングの必要性を説く。フィルタリングの必要性について十分理解したかどうかを挙手によって確認する。【 知識・理解】

パワーポイント

ワークシート

資料1

料2

展開20分

6.ロールプレイングの方法とこれからの学習活動の進め方を理解し、各班で役割を決める。【グループ】


7.ロ ールプレイングを行う。
【グループ】
(1)演技1
①演技を行う(1分)
A:フィルタリングの解除を誘われる子
B・C:フィルタリングの解除を誘う子
D・E・F:見学
②演技者は自己評価、見学者は他者評価を行う。(2分)
(2)演技2
①演技を行う(1分)
D:フィルタリングの解除を誘われる子
E.F:フィルタリングの解除を誘う子
A・B・C:見学
②演技者は自己評価、見学者は他者評価を行う。(2分)


8.数名の生徒が自己評価、他者評価を発表する。【一斉】

S.演技を苦手とする生徒、得意気になる生徒などが混同し、ざわついた雰囲気となることが予想される。


S.演技者は、それぞれの役割を演じ、その立場で感じた嫌悪感や罪悪感などを体感する。また、演技者は、他者評価を受けて日頃気付かない新しい自分を発見する場合もある。


S.見学者は、演技者の気持ちを洞察したり、誘惑を回避する新たな方法を発見したりして学習活動に対する参加意識が高まる。


S.級友の意見に共感する。
また、新たな考えの発見に驚く。

・6人1組の7班に分ける。席は班ごとに向き合わせる。役割決めは、生徒の自主性に任せる。
【知識・理解】


・演技を始める前にフィルタリングを誘う側は、どのように誘うかを2人で話し合わせる。
・演技時間や評価の時間は、教師が計測する。
・臨場感を出すために個人所有の携帯電話を持たせる。携帯電話の電源は切らせておく。
・見学者は、演技者の演技力を評価するのではなく、演技する立場の内面を洞察し、回避の仕方や言葉の内容に着眼するよう指導する。
【関心・意欲・態度】
【思考・判断】

評価
友人から「フィルタリングを外さないか」と誘われたとき、その誘惑を回避する方法を理解することができたか。

・互いの意見を尊重し合うようにする。
【技能・表現】

パワーポイント




携帯電話

ワークシート

ストップウォッチ

終末5分

9.感想を書く。【一斉】


10.本時のまとめを聞く。【一斉】

S.本時の内容を振り返り、改めてフィルタリングの必要性を実感する。


S.フィルタリングの必要性を強く感じ、今後も解除しないと思う。

・感想文は、今後クラス便り等に掲載し、保護者に知らせることを伝える。
【思考・判断】
・挙手をさせて終末段階での意識確認を行う。
【知識・理解】

ワークシート