情報科 1学年
「クリティカルシンキングを使った情報の信ぴょう性について」
単元名 「わたしたちと情報社会 情報の信ぴょう性」授業者 済々黌高等学校 河津 辰巳 教諭
◆ 情報モラル教育のポイント
(1) | 授業のねらい | |
・ | 情報の表現による印象の違いに気付き、批判的に考えることができる。 |
(2) | 情報モラル教育の視点 | |
・ | 噂話や不確かな情報があふれていることを知り、情報に対する正しい判断力を身につけさせる。 | |
・ | 情報を発信する立場として、知識を持ち、客観的な視点で物事を捉える態度を育成する。 |
◆ 本時の展開
(1) | ねらい | 情報の表現による印象の違いに気付き、批判的に考えることができる。 |
(2) | 展開 |
過程 | 学習活動と主な発問 | 予想される生徒の反応 | 指導上の留意点と評価 |
導入5分 | 1 YouTube や Wikipedia の情報源はどこか。
社会にあふれる情報は、誰かが発信していることを認識する。 | ・一般の人が投稿しているものだと認識する。 ・調査や取材で得られた情報だという認識。 ・違いは情報の確かさ。共通点はなかなか答えられない。 | ・身近な事例を取り上げ、興味を持たせる。 【関心・意欲・態度】 ・無理に答えを出させず、考えるきっかけをつくる。 |
展開40分 | 4 クリティカルシンキングについてスライドを通して説明する。 5 4コママンガをスライドで流し、オチを考え、図示させる。 6 新聞記事をプリントで配布し、作者の意図が読み取れるところにアンダーラインを引かせる。 7 アンダーラインがどこに引かれたか問う。 8 別の見方、考え方はないか考えさせ、周囲で話し合わせる。 9 一つの情報だけでなく、様々なメディアから情報を集め、比較するとより正確な情報を得ることができる。 10 Webページの信ぴょう性を確認する方法を考えさせる。 | ・初めて聞くことば。 ・簡単な絵を描き、4コママンガを完成させる。 ・記事の内容を深く読むことに注意をとられる。 ・具体的に説明する。 ・お互いの意見を話し合う。 ・新聞やテレビの情報が必ずしも正確ではなく、強調の仕方や捉え方の違いで、受け取り方も変わる。 ・周囲と話しながら、考え出す。 | ・批判的な考え方は、必ずしもマイナスのイメージではないことを説明する。 ・固定概念の強さを認識させる。 ・深く考えさせるのではなく、直感的に別の考えもできるだろうところを見つけさせる。 ・意欲的に答える。 ・別の見方や考え方がないか話し合う。 ・クロスチェックについて知らせる。 ・よく考えているか。 |
終末5分 | 11 「メディアスクラム」の記事を読ませる。 | ・真剣に読み込む。 | ・極力事前の情報を少なくし、客観的に読ませる。 ・発信する情報には責任を持つこと、世の中の情報を批判的に捉えなくてはいけないことを考えさせる。 |