現代社会 1学年
「高度情報社会における法と人権」

単元名 「民主社会の倫理」(社会契約思想)
授業者 熊本工業高等学校 小川 泰弘 教諭



授業映像

学習指導案

ワークシート1

ワークシート2


◆ 情報モラル教育のポイント

 (1)

授業のねらい

 ・
 

 

「法」や「支配」が社会契約思想を基盤として私たちのさまざまな権利を保障することを目的に存在していることを理解させる。そして、高度情報社会に対応するために整備された法体系が、これらの権利概念にもとづいて運用されていることを学ぶことで、高度情報社会における法知識と人権感覚を養い、節度ある情報とのつきあい方を身につけさせる。


 (2)

情報モラル教育の視点

 
 

「情報技術」「情報機器」「コミュニケーションの態様」が高度になればなるほど、それを扱う者にも高度な人権感覚や法知識が要求されるという点が本講の要点である。


◆ 本時の展開
 (1)



   
ねらい


 
  

「法」や「支配」が社会契約思想を基盤として私たちのさまざまな権利を保障することを目的に存在していることを理解させる。そして、高度情報社会に対応するために整備された法体系が、これらの権利概念にもとづいて運用されていることを学ぶことで、高度情報社会における法知識と人権感覚を養い、節度ある情報とのつきあい方を身につけさせる。

 (2)展開 


過程

学習活動及び主な発問

予想される反応

指導上の留意点
導入5分

①映画作品を無断で動画投稿サイトにアップロードし逮捕
②サイト上に犯行予告をして逮捕
③京都大学入試カンニング事件で逮捕・送検
○「なぜ,この人たちは逮捕(告発)までされなければならなかったのだろうか?」
○一昔前なら、こんなことはありえただろうか?

 


○本日のテーマ:情報化と法・人権

・知っている法律などが挙がるか=法律で決まっているから

・もしかしたらやったことがある人もいるかもしれない

・資料:ニュース記事





・この問いを軸に授業を展開したい




 

 

・情報化社会の進行にともなって生じた問題であることに着目

展開15分

○そもそも、なぜ法を守らないといけないのか?
・社会契約説の論理展開

・法や権力は基本的人権を保障するために行使されている
○では、基本的人権とはどんな権利だろう?
・自由権・社会権・平等権・・・
・すべての権利の基盤となる権利 =「幸福追求権」
○「幸福追求権」はこれまで想定されてこなかった高度情報社会にも適用できる権利概念

・やや難しい問いか?





・日本国憲法上の自由権
・社会権
・平等権






・ワークシート使用














   20分

○冒頭の事件①は誰の権利を侵害したのだろう?
・制作者の著作権
・法律上の罰則=10年以下の懲役、1000万円以下の罰金
・罰金とは別に損害賠償も

○では、この動画をダウンロードした人はどうなる?
・著作権法違反に問われる

○ならば、借りてきた合法DVDを家でダビングするのは?
・個人使用目的ならOK
○冒頭の事件②③では?
・警察や大学の権利を侵害
・業務妨害罪=3年以下の懲役
50万円以下の罰金
○サイトへの不適切な書き込みに関連する罪状
・名誉棄損罪、侮辱罪、恐喝罪、脅迫罪、わいせつ物頒布罪など
○オンラインゲームで他人のアイテムやマネーを不正にだまし取ると?
・詐欺罪、不正アクセス禁止法違反の規定

・制作者


・経験のある人もいるはず


・発言を求める



・発言を求める


・思いつくだけ列挙させる


・発言を求める

・ワークシート使用
・著作権の背景に財産権が
あることにも気づかせる



・ただし,違法動画である
ことを知らなければ罪に
問われない
・営利目的・頒布目的はN
終末10分○県内高校生の裏サイトへの不適切な書き込み7159件(2010)
○サイバー犯の検挙件数6933件(2010全国)=被害届が出ればすぐ解析できる
○「被害を受けた人」=「基本的人権が保障されていない人」の権利を保障するのが法と権力の役割
○高度情報社会では,人権感覚・法知識も高度なものが要求されることを忘れずに=「知らなかった」では済まされない

 

・相談件数は7万5810





・情報機器の背後に,人権
とそれを守る法があるこ
とを意識させる