特別活動 1学年 「情報公開の責任と危険性・信憑性について」
授業者 鹿本商工高等学校 福島 誠也 教諭



授業映像

インタビュー

学習指導案


◆ 情報モラル教育のポイント

 (1)

授業のねらい

 ・



 


 

今、生徒たちとって必要な情報活用能力における情報社会に参画する態度の一つとしてインターネット上における情報の真偽や、その意図を適切につかみ取る力を身に付けていくことが求められている。
そこで、インターネット上の事例に対してどう対処していくかについて生徒同士で意見交流を行いながら、その背景にあるものを見つけ出す知識や態度を身に付けることをねらいとするとともに、また、同時に自分自身が発する情報(メッセージ)においても、社会に対する影響や、自分自身を大切にするうえで注意すべきことがある点に目を向け、行動前の確認や危険予測、対策をおこなうための契機とする。


 (2)

情報モラル教育の視点

 
 










 

ア 本時は、「モデルカリキュラム」の目標「3.安全への知恵」、項目「e5-1:情報の信頼性を吟味し、適切に対応できる」ならびに「e5-2:自他の情報の安全な取り扱いに関して、正しい知識を持って行動できる」との関連を重視して展開する。

イ 本時は情報モラルの内容を教材化して授業を行う。生徒にとっては最も身近なコミュニケーションツールとなっている情報端末だが、紙や電話(口頭)と異なる特質を意識し、安易な行動が困難な事態を引き起こすことを想起させる。

ウ 危険性から身を守るために情報通信社会から一歩引いてしまうのではなく、正しい知識や検証するための技術的手法などを身に付けることで、より安全で快適な生活に生かすことを目標とする。

エ 判断のための知識、検証のための技術をもとに、どのような行動を心掛けていくかを明文化させることで、具体的な行動指針に変えさせる。

 


◆ 本時の展開  

 (1)目標

情報の確かさを見極めるための具体的な知識、手法について理解する。

 (2)展開 




過程

主な学習活動

主な発問・指示(○)等
指導上の留意点及び評価

備考
導入10分

1 事前アンケート結果を示し、情報端末活用の実態を確認する。

2 ボランティアWebサイトについて知る。

Webサイトによるボランティア活動への参加が妥当かどうか考えよう

・事前アンケート結果を示すことで、生徒自身に自分たちの活用を振り返ることができるようにする。

・Webサイトへ参加の意思表明の投稿をするだけで、人助けできる仕組みであることを伝える。

プレゼンテーションスライドによる提示

模擬Web
サイト

展開35分

3 Webサイトによるボランティア活動の内容を記した資料を読む

・各自で参加、不参加への考えをもつ

・隣の席同士で各自、参加、不参加への考えを交流する。

・3~4人のグループを作り、グループとしての参加意思と、その根拠をまとめる。


















・グループごとに、グループとしての参加意思と、その根拠を発表する。


・各グループの意見を整理し、技術的観点からの危険予測や対策について具体的なポイントについて知る。

・ドメインの確かさ
・公式アカウントの確認
・GPS情報付加の確認等

○各自の考えをワークシートに記入しましょう。


○二人組で互いの考えを伝え、比べてみましょう。
・互いの考えで不明点や気になる点はお互い聞くようにする。

○話し合って、グループとしての参加の意思とその根拠をまとめてください。
・可能な限りグループのメンバー全員が納得できる結論を導かせるように話し合いを支援する。
・意見がまとまらない場合は、両者の意見を整理し、紹介するようにする。

[評価](ワークシート)
B:Webサイトの危険性について指摘することができる。

A基準 Webサイトの危険性について根拠を挙げ、指摘することができる。

<B基準に達していない生徒への手立て>
自分の活用場面を想起させ、日常と
比較させる。


○各グループの意見を整理しましょう。

 


・技術的観点からの危険予測や対策について具体的なポイントについて解説する。
・実物投影機を使い、資料を拡大提示することで、生徒の理解を促す。

ワークシート配付
























資料(技術情報等)の配付

実物投影機

終末5分

4 まとめる
・今後、特に守りたいことを一つ決める。


4 まとめる
・今後、特に守りたいことを一つ決める。 ○今日の学習の中から特に一つ、これだけは守るということを決めましょう。
・一つに絞ることで、確実な行動化を促すようにする。

ワークシートへの記入