道徳の時間 2学年 
法の精神「かってに使ってだいじょうぶ?」

題材名 法の精神 「かってに使ってだいじょう?」
授業者 宇城市立三角中学校 前川 和宏 教諭

◆ 情報モラル教育のポイント

 (1)

授業のねらい

 ・
 

社会の秩序と規律を維持するために法やきまりがあることを知り,それらを守る自覚と態度を養う。


 (2)

情報モラル教育の視点

 
 

本時は、「モデルカリキュラム」の目標「2 法の理解と遵守」、項目「b4-2:著作権などの知的財産権を尊重する。」との関連を重視して展開する。


 

資料(漫画、動画、紙芝居)を使い、日常生活や情報発信の場面と関連づけ、著作物への意識、著作者の権利や肖像権への配慮などの感覚を持たせる。


◆ 本時の展開
 (1)
  
目標
  

社会の秩序と規律を維持するために法やきまりがあることを知り、それらを守る自覚と態度 を養う。

 (2)展開 


過程

学習活動と主な発問

生徒の反応

指導上の留意点と評価
備考
導入5分

①日常生活を振り返る。
「漫画のキャラクターなどを真似して書いたことありますか?」
②事前アンケートの調査結果を知る。


学習課題 著作権について考えよう
・よくやっていた。
・上手に真似できた。
・工夫して色や形を変えていた。
・本の裏表紙などにいつもこの記号はついているけど、意味はわからない。
・多くの生徒が何気なくやっているキャラクター写しなどの行為の事実を明らかにする。



広用紙



マーク

展開40分

③著作権法についての説明を聞く。


④資料1の3つの漫画を読む。
ア どんなところが問題だったのか、事 例ごとに考える。
(ア)音楽ファイルのコピー
(イ)HPのBGM音楽
(ウ)キャラクター改変


⑤資料2の紙芝居を見て、著作権がある意味を考える。
「著作権はなぜあるのだろう。そ れはどんな人たちのどのような権利や利益を守っているのだろうか。」





⑥ この他に日常生活で何気なく行っていることで、他人の権利や利益を侵害していることにはどんなものがあるか考える。


⑦資料3を見て情報発信をする上での問題点を考える。

⑧これからどのようなことに気をつけて情報を利用したり、情報発信をすればよいか考える。
・難しいけど、詳しい法律があることがわかった。




・コピーした音楽ファイルを大勢に配布するところ。
・写真を許諾なしに自分のHPに使ったところ。
・キャラクターをちょっと変えて自分のものとしたところ。
・すべて著作権法に反している。



・作った人の権利を守るため。
・作品を守るため。
・作った人の泣きたい気持ちはわかる。
・もし自分の作品がそうされていたら、嫌だ。
・オリジナルにこだわりたい。

・海賊版とはどういうものだろう。
・pc やネットを使うと色々な事が起こる。
・携帯を使ったブログやプロフ等で何かありそう。
・個人情報を出すのはよくない。
・キャラクターを勝手に出すのはよくない。
・ネットはすぐ情報が広がる。

・著作権を守って情報発信していきたい。
・肖像権にも配慮していきたい。
・著作権は著作物を制作した人が持つ権利であること。無断で他人に利用されないように保護されていることを押さえる。
・問題だと思うところを見つけた生徒には、「こうすればよかった」と改善点も考えさせる。








・机間指導を行い、生徒の意見を引き出していきたい。
・「 権利」という言葉の裏に、その人の生活や暮らしがあることに気づかせたい。


・参考資料を一人一冊ずつ配付する。


【社団法人著作権情報センター無償パンフレット】
・問題だと思うところを見つけた生徒には、「こうすればよかった」と改善点も考えさせる。
・肖像権についても説明する。

・相手の生活を思いやり、迷惑をかけないことが、法律をまもり、お互いの権利や利益を守ることにつがっていることを説明する。

スライド
技術科
TT











事例毎の挿絵
スライド

























 

終末5分

⑨今日学習したことを振り返る。





 

・法律がなぜあるかが、わかった。
・何気なくやっていることに著作権を侵害する行為があったことがわかった。
・法律を守ることが自分の権利を守ることにつながる。

・ワークシートに記入を促す。
・著作権の基本は法律ではなく、自分だけでな周りにいる人の気持ちを考え行動するという心の教育が、その裏にあることを押さえる。

ワークシート