技術・家庭科(技術分野) 2学年
「安全性の面から、情報社会の特性を理解する」
D情報に関する技術(1)ウ 危険を予測・回避し、情報を安全に活用する 教材:「情報伝達の安全性とマナーを考えよう」
授業者 山都町立矢部中学校 鹿釜 良一 教諭



授業映像

学習指導案

学習シート


◆ 情報モラル教育のポイント

 (1)

授業のねらい

 ・

情報通信ネットワーク上で情報伝達をしていく際のマナーについて説明することができる。


 (2)

情報モラル教育の視点

 
 

本時は、「モデルカリキュラム」の目標「3.安全への知恵」、項目「d4-1:安全性の面から、情報社会の特性を理解する」との関連を重視して展開する。


 

本時は、「ホームページ」を素材として、製作品をはじめとした個人情報を尊重する態度を育てるとともに、危険を回避する判断力を身に付ける。


◆ 本時の展開

 (1)
  
目標
  

情報通信ネットワーク上で情報伝達をしていく際のマナーについて説明することができる。

 (2)展開 



過程

学習活動及び主な発問

予想される生徒の反応

指導上の留意点
備考
導入8分

1 生徒作品を提示し、他者に紹介する方法について考えさせる。
「みんなの作品を他の人に紹介するとしたら、どんな方法が考えられますか?」

・作品集
・壁新聞
・展示
・インターネット


・インターネットの便利さに重点をおいて説明する。
・図を用いてインターネットの仕組を簡単にイメージさせる。

製作品
PC
プロジェクタ
教科書
挿絵


 

2 自作ホームページを提示し、数名に感想を発表させる。


・すごい
・顔写真は必要ない
・作品を真似されたら嫌だ

・実際にはインターネット上に公開しないことを押さえる。
・後方の座席の生徒が見えるよう機器の配置等工夫する。
PC
プロジェクタ
スピーカ
ワークシート


展開5分

3 本時の課題を確認する。
「インターネットはとても便利だけど、こ のホームページをそのまま使っても大丈夫だと思いまか?」
《学習課題》インターネット上に情報を公開するときのマナーについて考えよう


・世界中で自由に閲覧できることを押さえる。







学習課題








 

 4 ホームページ上にどんな情報が掲載されているのかを確認する。
「ホームページにはどのような情報が載せられていますか?」

・氏名
・個人写真
・住所
・作品(アイデア)
・作業風景
・キャラクター
・音楽

・最終的には、項目を教師側で絞り込み、項目(小見出し)を黒板に掲示する。



ワークシート
小見出し
PC
プロジェクタ
スピーカ
移動黒板

 5 各情報をインターネット上に公開してもいいのか考えさせる。
「このホームページの各項目をインターネット上に公開してもいいですか?」



≪公開してもいい項目≫
・作品(アイデア)
・作業風景
≪公開したくない項目≫
・氏名
・個人写真
・住所
・電話番号
・キャラクター
・音楽

・そう思う理由も考えさせる。
・個人の思いだけでなく、公開した際の危険性まで考えている意見については、把握しておく。
・個人で考えた後、ペアで意見交換させる。

 6 各項目を公開することについて具体的に考える。
○公開の必要性があるのか。
○公開する必要がある項目については、公開方法をどうしたらよいか。
「各項目は公開する必要性がありますか?」
「公開する必要のある項目については、公開する上でどのようなことに気を付けたらいいと思いますか?」

・顔は分からないようにする。
・住所や電話番号などの返信先は学校にする。
・音楽などは、使用していいか確認してから使用する。
・他者のアイデアを参考にした作品については紹介しない。



・個人で考えた後、班で意見をまとめさせる。
・話し合いの役割分担は、教師が指示する。
・クラスのホームページなので、公開するかどうかについては多数決で決定する。





分担表
ワークシート












 7 6で考えたことを班ごとに発表させる。
「それでは、班 でまとめた意見を発表してください。」



・インターネット上に自分の名前を公開すると危ないが、自分が作ったということは言いたい気持ちもあるので、ニ ックネームで載せたい。
・単に作品のアイデアを紹介するだけなら、作品だけでいい。

・そう考えた理由についても発表させる。

評価項目:情報公開する際のマナーについて説明することができる。【知識・理解】

評価方法:ワークシート

ワークシート
投影機
プロジェクタ






終末5分

8 教師でまとめをし、要点を押さえたあと、感想を書かせる。

・インターネットを上手に活用していきたい。
・自分の情報を簡単に公開しないように気をつけたい。

・数名に発表させる。



ワークシート