社会科(公民的分野) 3学年
「情報の信頼性を吟味できる」
単元名 「現代社会とわたしたちの生活」
授業者 山鹿市立鹿本中学校 佐渡 絢子 教諭


◆ 情報モラル教育のポイント

 (1)

授業のねらい

 ・
 

新聞社ごとのトップ記事のちがいから、同じ情報でも伝え方により受ける印象が違うことに気づき、自分が選んだ記事について根拠をもとに説明することができる。


 (2)

情報モラル教育の視点

 
 

本時は「モデルカリキュラム」の目標「3.安全への知恵」、「e4-1:情報の信頼性を吟味できる」との関連を重視して展開する。



 

情報モラルの内容の取り上げ方については、異なる新聞社の新聞記事から受け取る印象の違いに気づき、情報を選択して利用しようとする態度を育てることに着目して指導を行う。


◆ 本時の展開

 (1)目標

新聞社ごとのトップ記事のちがいから、同じ情報でも伝え方により受ける印象が違うことに気づき、自分が選んだ記事について根拠をもとに説明することができる。

 (2)展開 



過程

学習活動

○主な発問と生徒の反応

指導上の留意点と評価
備考
導入10分

① 最近気になったニュースを出し合う。






○最近気になっているニ
ュースは何ですか。
・昨日△△があった。
・□□がもうすぐある。
○そのニュースは何で見
ましたか。
・テレビ
・インターネット
・新聞
○意見が出にくい場合
には、当日の新聞な
どを活用して、身近
な話題にふれる。




新聞






展開20分

② 新聞社による情報の伝え方の違いを比較する。
・個人→班→全体




【学習課題】 情報の伝え方により、受ける印象はどのように変わるのだろうか。





○この2つの写真を見て、それぞれどのように感じますか。
・何か事故が起こっている。
・悲しんでいる人がいる。


○A、B2 つの新聞記事を比較して、感 じることはどんなことでしょうか。
・見出しから記者は事故に対して怒っているように感じる。
・記者は被害にあわれた方をかわいそうに思っていると感じる。

○使われている写真による印象の違いに気づかせる。


○写真、タイトル、図、記事の内容など、2つの記事を比較させ、受ける印象をワークシートにまとめさせる。
○班での話し合いから友達の意見を参考にしたり、自分の考えを深めたりできるようにする。

パソコン
テレビ
新聞
ワークシート










  15分③ 自分ならどちらの記事が載っている新聞を購読するか根拠をもとに説明する。

・個人→班→全体


○自分ならどちらの記事が載っている新聞を読みたいと思いますか。
・事件のことを順を追って伝えているAの記事を選ぶ。
・被害者の感情に寄り添っているBの記事を選ぶ。

○班で話し合ったことや全体で出し合ったことも参考に根拠をもとに自己選択する場を与える。

【評価】 自分が読みたい新聞について、根拠をもとに説明することができる。
 
終末5分

④ 本時のまとめをする。



・新聞社や伝える人によって情報は伝わり方が変わってくる。
・情報を選ぶことも大切だ。

○新聞だけでなく、メディアのちがいによっても受け取る印象が変わることを付け加える。