情報科 1学年
「情報を正しく安全に活用するための知識や技術を身につける」
題材名 「情報発信における留意点」
      ~ディジタル化とネットワークの特性~
授業者 済々黌高等学校 光浦 弥幸 教諭



授業映像

学習指導案


ワークシート

提示資料

授業導入用資料


◆ 情報モラル教育のポイント

 (1)

授業のねらい

 ・ 

ディジタル化とネットワークの特性を理解し、危険を回避する方法について考える。


 (2)

情報モラル教育の視点

 

 
 
 

本時は、「モデルカリキュラム」の目標「3.安全への知恵」項目「d4~d5:危険を予測し被害を予防すると共に、安全に活用する」「e4~e5:情報を正しく安全に活用するための知識や技術を身につける」、「5.公共的なネットワーク社会の構築」項目「i4~i5:情報社会の一員として、公共的な意識を持ち、適切な判断や行動ができる」との関連を重視して展開する。


 

インターネットを通したコミュニケーションについて、1対1、1対多などの形態や同期、非同期などの特性について意識し、その特徴について考える。

・ 
具体例から危険性を発見し、それぞれの手段に応じた情報発信について理解する。

 

◆ 本時の展開
 (1)目標

ディジタル化とネットワークの特性を理解し、危険を回避する方法について考える。

 (2)展開 


過程

学習活動と主な発問

生徒の反応

指導上の留意点と評価
備考
導入5分

①記載情報の異なる3つのプロフを見せる。
「前回、危険性について考えたプロフだが、プロフは昔から存在していた。インターネットだからこそ危険性が叫ばれているのだけれど、その理由を、インターネットの特性から考えてみよう。


学習課題:ディジタル化とネットワークの特性を理解し、危険を回避する方法について考える。

3つのプロフから情報を読み取り、プロフが誰のものか当てようとする。


自分の情報発信と比較
しながら考える。








記載情報の量が少ないものから順に表示する。


氏名を明記していなくても個人は特定でき、住所の詳細を伝えなくても危険性は存在する旨を伝える。






 

展開40分

②(Step-1)
紙、メディア、インターネットそれぞれの媒体について、情報の受信者はどのようなものかを考える。


③(Step-2)
ディジタル化とネットワークの特性について考える。
「そもそもインターネットだとどうして危険なのだろうか。インターネットの特性であるディジタル化・ネットワークの特性から考えてみよう。」



 

④(Step-3)
班ごとに危険性が高まる要因(ディジタル化、ネットワーク化の特性から)を 考える。
「○○なので○○かもしれない」




⑤発表




⑥(Step-4)
危険を回避する対策を考える。
「では、どうすれば危険を回避できるかについて具体的に考えてみよう。」


⑦発表

特性を考えながら板書する。
前時の情報発信者の特徴と比較しながら考える。

 

ディジタル、ネットワークの意味をわからない生徒がいる。


 

ディジタル化とネットワークの特性によって可能になった様々な技術を知り、その可能性に感心する。




 

・簡単に加工できるので、写真にいたずら書きされるかもしれない。


 

・品質を落とすこと無く複製できるので、海賊版 DVD などの問題が出るかもしれない。

・誰とでもコミュニケーションできるので、知らない人にストーカーされる、事件に巻き込まれる など。

・むやみに個人情報を書かない、顔写真を載せない、顔写真を載せる場合は細工して載せる、パスワードをかける、SNSなど閲覧制限のあるサイトを利用するなど。

紙、メディアに比べると、インターネットは見る人の範囲が広がり、閲覧できる時間も長くなることを伝える。

 

【評価】
既習内容をもとに、考えることができているか。

 

・ディジタルとネットワークについて、簡単に説明する。


・ディジタル化とネットワーク化の特性について、具体例を示しながら説明する。( この時点ではメリットを象徴的に挙げる)

 

【評価】
ワークシートにまとめることができているか。

 

班長と発表者を決めさせ、話し合いが活性化するよう促す。
特性と危険性を結びつけて考えるよう指示する。
挙がった意見を生かしながら特性と関連づけて説明する。

 

【評価】
ディジタル化とネットワ
ークの特性を押さえた上で、具体的対策について意見を出すことができるか。

班ごとに異なる意見を出すよう促す。

 

終末5分⑧まとめ
「ディジタル化、ネットワーク化の特徴によって危険性が増すことを理解し、それらを念頭に入れコミュニケーションツールを活用していこう。」


授業の内容を振り返る。
事例はどの特性から起こったものかを考える。






具体的事例を挙げ、その事例はどの特性から起こったものか考えさせる。
影の部分を見るだけではなく、それを知った上でより良いコミュニケーションツールとして活用してほしい旨を伝える。

 

ワークシート回収