2学年 「考えよう!私たちにあった携帯電話の使い方」
授業者 熊本西高等学校 井上 朋美 教諭


◆ ICT活用のポイント

 (1)

教師の活用

 ・
 

導入の課題提示において、教師が先日実施したアンケートを効果的に活用する場面を示し、有効な活用法について考えさせる機会とする。

課題を明確につかませたり、わかりやすく説明したり、知識の定着を図るために活用する。


 (2)

生徒の活用

 

わかりやすく発表したり表現したりするために活用する。


◆ 本時の展開

 (1)
 
 
目標
 
 
平成19年5月に文部科学省の委託事業で示された「情報モラル指導モデルカリキュラム表」の1 情報社会の倫理、2 法の理解と遵守、3 安全への知恵、4 情報セキュリティ、5 公共的なネットワーク社会の構築の理解を目標とする。
 (2)展開 



過程

学習活動と主な発問(T)
 予想される児童の反応(C)

指導上の留意点・評価

備考
ICT活用
導入7分1 実施したアンケートの結果を提示する。
(T)(著しい特徴や注意を要する行為について説明する。)
(C)(例:使用時間について:自分はみんなと比べるとあまり使っていない。例:LINEについて:みんな使っている。LINEはずしをする。スタンプしないぞなど。)
(T)アンケートの結果にもあったが、LINEやメールの手軽さも相まって相手にうまく気持ちが伝わらなかったり、誤解を生んだりしたことはないだろうか。また一つの出来事に対して全く違う捉え方をしたり、されていることを見聞きすることはないだろうか。

課題(めあて) 問題意識を持ち、課題解決に向けて主体的に取り組む。

・発表する機会を取り入れ、間延びしないように、考え方の相違が実際にあることを実感させるようにする。
・行き過ぎた発言や個人名が出るようなことのないよう進行に留意する。

 




・不用意な発言や軽い気持ちでの言動を想起させる。
・情報は正しく伝わっているのか、身近なところから世の中の出来事まで考えさせる。

 

パソコン 

スクリーン

プロジェクタ









 

展開33分

2 メディアごとの報じ方の違いを話し合いプリントにまとめる。
(T)サッカーの本田選手の移籍が新聞・テレビ・週刊誌・インターネットなどでどのように報じられるか見てみよう。(生徒に興味・関心の高い話題で取り扱う。)
  
発表



3 自分たちの使用方法についてのルール作りを行う(今回は家庭でのルール)。
(T)アンケートの結果や日頃の携帯電話の使い方を振り返ったり、誤解を生まないように携帯電話を使用する際にも自分たちにあったルールが必要だと思いませんか。
(C)はい。
(T)自分たちにあったルールを考えてみよう。

・グループ内で分担をし、全員が主体的に、計画的に関われるよう進める。
・全ての情報源に全員が触れ、自分の意見をまとめた後グループとしての意見を整理して記述する。資料を基にした意見交換であることを徹底する。
・同じ情報メディアでも発信者によって記事から受ける印象が異なることがあることも触れる。



・質疑応答で考えを深めさせる。教師は考察の観点に漏れがないか注意する。
・友人間でのルール作りも後日話し合うことを提案する。
・項目数を指定するが、自由に記述できる欄を設けて思いつくものは積極的に記入できるようにする。
・他者のものを覗いて茶化したりすることのないよう気を配る。

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終末10分

4 本時のまとめ
作成した家庭でのルールを、
4名ほど発表する。

(C)夜11時以降は使用しない、リビングで使用するなど。

アンケート結果より作成した対処方法や相談窓口の提示を教師が行う。




・本時のまとめとして徹底するようポイントをおさえる。

・フィルタリングの設定や利用時間に関して等保護者との連携が必要な部分に関して補足する。
・ルールやマナーは情報機器を活用することによって変化はない、日常生活でのマナーと同じであるという意識を持たせる。トラブルに巻き込まれた際にはすぐに相談するよう促す。正しく楽しく(日常生活に支障をきたさないよう)使えるよう自分にあった使い方を考えていこうとまとめる。

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