2学年 「図形と方程式」
授業者 鹿本高等学校 相葉 忠臣 教諭


◆ ICT活用のポイント

 (1)

教師の活用

 ・

既習事項を振り返る際に、教科書の内容を分かりやすく提示するために活用する。
課題の共通理解を深める際に、教科書の図を拡大し提示する。
授業内容を振り返る際に、内容をスムーズに提示するために活用する。

◆ 本時の展開
 (1)目標線形計画法で、1次式の最大値・最小値を、図を活用して求めることができる。
 (2)展開 


過程

学習活動と主な発問(T)
 予想される生徒の反応(C)

指導上の留意点・評価

備考
ICT活用
導入5分

前時までの振り返り
① 不等式と領域の関係を確認する。
本時の目標を確認する。
 

【一斉】

・特に境界線が直線である領域について再確認する。


 

教科書の図の提示
【書画カメラ】

展開40分

【応用例題8】
x,yが4つの不等式x≥0, y≥0, 
2x+3y≤12, 2x+y≤8を満たすとき、x+yの最大値および最小値をもとめよ。
     

【一斉】









 

 

・領域を表す凸四角形の頂点座標を求めさせる。

・x+y=kとおいて、kの最大値および最小値を求める。

 




 

【練習43】
x,yが4つの不等式x≥0, y≥0, 
3x+y≤9, x+2y≤8
を満たすとき、2x+yの最大値および最小値を求めよ。

【個別】



・板書された解答の確認をする。       【一斉】



 

【演習問題B-14】
ある工場では、製品X,Yを製造している。それらを製造するには原料a,bが必要で、X,Yを1kg製造するために必要な原料の量と、原料の在庫量は右の表のとおりである。また、X,Y 1kg当たりの利益はそれぞれ1万円、2万円である。原料の在庫量の範囲で、最大の利益を得るには、X,Yをそれぞれ何kg製造すればよいか。

【個別】


   





板書の解答を確認する。

【一斉】





 

・4つの不等式を満たす領域を図示する。
・図は丁寧に書くように指導する。




 ・直線y=-x+kを領域と重ねて図示し、また、領域内の格子点の座標(x,y)が1次式x+yの値を決めることを確認する。
・領域に含まれる点(x,y)の中で、x+yを最大・最小にする点があることを強調する。
・直線y=-x+kを領域と重ねて図示し、直線を平行移動させることで、kの最大値および最小値を鮮やかに求められることを紹介する。


【評価基準】
・条件として与えられた不等式の表す領域を図示することができる。
・x+y=kとおいて、この式が直線をあらわすことを利用できる。

【知識・理解】【表現・処理】




・生徒を指名して解答を板書させる。
・机間指導を行い生徒の理解度を確認する。
・言葉の使い方、解答の書き方が適切かどうか確認する。

【評価基準】
・線形計画法の有用性に気づき、意欲的に課題を解決しようとする。
【意欲・態度】
・領域を利用する1次式の最大値・最小値の求め方を理解している。
【知識・理解】【表現・処理】

  原料a 原料b
 X  10kg 20kg
 Y 30kg 20kg
 在庫 300kg 400kg
 
・製品X,Yの量をそれぞれx,yとすると、条件よりxとyに次の4つの不等式
x≥0 ,y≥0 ,10x+30y≤300 ,
20x+20y≤400が成り立つ。


・図を書いて、課題を確認するとともに、おおよその答えを予測させる。
・生徒を指名して解答を板書させる。
・用語や言葉の使い方を確認する。

教科書の図の提示
【書画カメラと黒板の併用】

 

 















 


























不等式の表す領域の図の提示【書画カメラ】

まとめ5分

本時のまとめ
次回の予告
宿題の提示   

【一斉】

応用例題8の図の提示
【書画カメラ】