| 1学年 「オセアニア州(世界の諸地域)」 授業者 山鹿市立鶴城中学校 橋本 義昭 教諭 |
◆ ICT活用のポイント
| (1) | 教師の活用 |
・ | 導入の課題提示において、教師用デジタル教科書の資料を段階的に提示することで、課題に対して興味関心を高めるようにする。 |
| (2) | 生徒の活用 |
・ | ICT機器を発表支援、事象提示等に効果的に活用するだけでなく、展開時において、生徒自身が学び合い深めた考えをインターネット通信でオーストラリア在住の日本人との交流を通して、他地域への理解を深めるようにする。 |
◆ 本時の展開
(1) | 目標 | オーストラリアで、全体的に移民が増加し、アジアの移民の割合も高くなっている理由を、多面的・多角的に理解することができる。 |
(2) | 展開 | |
過程 | 学習活動と主な発問(T) 予想される児童の反応(C) | 指導上の留意点・評価 | 備考 ICT活用 |
導入5分 | 1 デジタル教科書でグラフを提示する。 (T)このグラフからどんなことがわかるでしょう。 (C)アジアの移民数と割合が増加している。 2 学習課題を確認する。 課題 アジアからの移民の増加と、これからのオーストラリアについて考えよう。
| 徹底指導(ポイント) ○語句の意味やグラフの読み取りの仕方を確認する。 ○生徒の意見や考えを大切にして学習課題をつかむ。 | デジタル教科書 |
展開35分 | 3 原因を予想し、発表する。 (T)なぜ、オーストラリアでは、全体的に移民が増加し、アジアの移民の割合が高くなっているのか考えよう。 (C)仕事がある。環境がよい。 広い土地でのびのびと暮らせる。 自分の国より暮らしやすい。
4 オースラリアの移民の歴史と、ものや人々の交流についてまとめる。 (T)アジアの移民が増加する原因を確認しよう。 ・移民のアンケート ・先住民~ヨーロッパの移民 ・白豪主義とその転換 ・ものや人の交流 ・多文化社会の形成
5 多文化社会での課題を考えて出し合う。 (T)多くの人種や民族が同じ国に住んだら困ることはないだろうか。 (C)言語・宗教・生活習慣・ルール。 【言語活動】(設定の意図) 生徒のあいまいな考えを、グループや全体で、意見を出し合わせることによって、より具体的な考えに深める。 | ○生徒の考えを大切にするために机間指導でアドバイスを行う。 ○住みたいと思える理由を自分なりに考えさせる。 ○生徒からの予想を確認するように移民のアンケート、歴史やグラフを取り上げ、多面的・多角的に確認するように留意する。 ◆思考・判断・表現(ワークシート) 【B基準】移民が増加した理由を予想して説明し、その原因をワークシートにまとめることができる。 【A基準】移民が増加した理由を予想し、相手にわかりやすく説明しその原因を資料から多面的にまとめることができる。 能動型学習(ポイント) ○自分の考えを相手にわかりやすく説明できるようにまとめさせるようにする。 ○意見が出にくいときには近くで交流させながら、自分の意見を持つようにする。 <B基準に達していない生徒への手だて> ○自分の考えや疑問を周囲に知らせ、友達からのアドバイスを受けるようにさせる。 | パワーポイント デジタル教科書 |
終末10分 | 6 真の多文化社会をめざすための具体的な取り組みを考える。 (T)様々な民族が共に暮らしていくためには具体的にどうしていけばいいだろう。 | ○机間指導をしながら、よい意見を評価し、次時につなげる。 | |