6学年 「わたしたちのくらしと政治」
    ~政治って、何だろう~
授業者 山江村立山田小学校 恒松 龍治 教諭



授業映像

インタビュー

学習指導案


◆ ICT活用のポイント

 (1)

教師の活用

 ・

 
 

単元導入や一単位時間の導入場面では、山江村の福祉の現状や自然災害による現状が捉えられる資料を電子黒板等で提示することで、学習への意欲を持たせたい。
また、拡大提示による説明や気づきへの書き込みにより、課題への焦点化を図ることで、問題解決的な学習による児童の主体的な学びが生まれるようにする。

住民の願いが実現されるまでのしくみ(流れ)を予想してイメージしやすく考えることができるように、建設費用の内訳や関わりのある方々の写真を提示し、課題を把握するための説明を行うようにする。

 ・

  

 (2)

児童の活用

 ・

 
 

聞き取り調査を行う場合や地域の事象を取材してくる場合など、タブレットPCを活用して動画や静止画で記録しておくようにし、自分の考えの根拠を示す場合は、それらの資料をタブレットPCで共有し、自分の考えがより分かりやすく相手に伝わるようにする。


全体で練り上げる場面では、電子黒板に考えを書いたノートやシート、各種の資料を映し出しながら自分の考えの主張点に書き込みを加えながら伝え合うことで、「考えを共有」し、学びを広げ・深めることができるようにする。

 ・

  

◆ 本時の展開
 (1)
 
目標
 

住民の願いが実現されるまでのしくみについて、これまでの経験を生かして予想することができる。

 (2)展開 


過程

学習活動と主な発問(T)
 予想される児童の反応(C)

指導上の留意点・評価

備考
ICT活用
導入5分

1 前時の学習内容を振り返る。
(T)この学習は山江村が抱えるどんな問題点から始まりましたか。
(C)人口ピラミッドに見られたように少子高齢化から考えてきました。

 

2 本時のめあてをつかむ。

めあて 住民の願いが実現するまでのしくみについて考えよう。

○前時までの聞き取り調査の学習を振り返るとともに住民の意識調査の結果を提示し、住民の願いをとらえさせる。


○山江村の「健康の駅」は住民の願いが実現してできた施設であることを確認し、課題意識を高める。

電子黒板
 
 
 
 

展開 35分

2 実現するまでのしくみについて、考える。

住民の願いは、どうやって実現されるのかな?

 

(1)施設建設費用の内訳から、関わりのある機関をおさえる。
(T)考えるときには建設費用を示すこのグラフから考えてみましょう。
(2)自分の考えを図解表現などを使って分かりやすくノートに書く。
(T)願いが実現していくまでの流れを予想して書く場合は、図解表現を使って、相手に分かりやすく伝わるように書きましょう。
3 予想を学び合いで考える。
(1) グループで話し合う。
(2) 全体(一斉)で話し合う。

【言語活動】話し合い活動

願いが実現するまでのしくみを予想し、考えを伝え合いながら、自分の考えを広げ・深めていく。

 

(C)歴史でも学んだけど政治は議会で決まっていくのだと思います。
(C)費用内訳のグラフにあるように、国と県も関わっていると思います。

 


○前時に児童から出された課題を問いかけ、意欲的に考えることができるようにする。

 

徹底指導(ポイント)

○住民の願いで建設された「健康の駅」の建設にかかった費用の内訳を示したグラフを提示し、実現するまでに関わっている機関をキーワードでおさえさせる。

 

能動型学習(ポイント)

○これまでの生活経験・学習経験や、建設費用の内訳などの資料から自分の考えをもち、グループ・一斉と協働で考えながら、考えを広げ・深めていくようにする。

◆思考・判断・表現 (ノート)

【B基準】願いが実現するまでのしくみについて、これまでの経験をもとに予想して考えることができている。

【A基準】B基準に加え、根拠を示しながら自分の考えを書いている。

〈B基準に達していない児童への手立て〉

・個別に言葉掛けを行い、関わりのある機関のキーワードを想起させて、図解表現の例を示しながら考えさせる。

タブレットPC

ノート


 

電子黒板
実物投影機

終末 5分


4 学習のまとめをして、次時の学習の見通しを持つ。

○今日の学習で予想した考えをもとに、調べる対象を絞り込ませて、追究していく計画を持つことができるようにまとめ、次時への意欲を高めるようにする。