1学年 「連立方程式」
授業者 県立宇土中学校 松嶋 宏幸 教諭


◆ ICT活用のポイント

 (1)

教師の活用


 

学習内容の振り返りの問題提示、さらには個人や班の考えの発表に書画カメラを活用することで、時間効率や関心意欲の向上を図る。


 
授業で扱う課題提示にデジタル教科書を利用することで、学習意欲の向上や授業への集中力の向上を図る。

 (2)

生徒の活用

 ・
 

自分や班の考えを発表する場面で、書画カメラを利用することで考えを共有しながら学びを広げ、深めることができる。  

◆ 本時の展開
 (1)
  
目標
  
文章から等しい数量関係について、特定の数量に着目して2つ見いだし、それらを立式して解を求めることができる。
 (2)展開 


過程

学習活動と主な発問(T)
 予想される生徒の反応(C)

指導上の留意点・評価

備考
ICT活用
導入6分1 前時の学習の復習をする。


1本120円のジュースと1本150円のお茶を合わせて20本買うと、代金の合計は2640円になりました。ジュースとお茶を、それぞれ何本買いましたか。

○連立方程式の解き方を確認する。
○黒板で簡単に解説する。



 

書画カメラ

プロジェクタ

展開40分

2 本時の課題について知る。
(T)どんな方法でもいいので求めてみましょう。
(C1)連立方程式で求める。
(C2)一元一次方程式で求める。
(C3)適当に数を当てはめて求める。
(C4)どうしていいかわからない。




 

3 求め方を班で共有する。

【言語活動】(設定の意図)
相互発表を通して、互いの考えを比較させ、自分の考えを広め・深めていく。


4 班で出た意見を発表する。
(C1)連立方程式で求める。
(C2)一元一次方程式で求める。
(T)どちらの方法がいいですか。
(C1)連立方程式で求める方法。
(C2)一元一次方程式で求める方法。
(C3)よくわからない。


(T)次の問題を解いてみましょう。
(C1)連立方程式で求める。

2種類のケーキA、Bがあり、A3個とB2個を買うと1400円に、A4個とB6個を買うと2700円になります。A、Bそれぞれ1個の値段を求めなさい。

 

 


5 連立方程式を使って解くとき の手順を確認する。

 

 


6 練習問題を解く。


 

能動型学習 (ポイント)
○学習形態を1人→班→全体という流れで行うことにより、思考の広がりを図る。
○自分の考えをノートにまとめる。
○説明できるようまとめさせる。
○ほかの求め方がないか考えさせる。
(C4)数を当てはめさせてみる。

○司会者、記録者、発表者を決め自由に意見 の交換をさせる。


○机間指導を行い、活発に意見交換ができて いない班にアドバイスする。


○意図的に2つの班に発表させる。
 1 連立方程式で求めた班。
 2 一元一次方程式で求めた班。

ある展覧会の入場料は、中学生2人と大人1人で1800円、中学生3人と大人2人で3100円になります。中学生1人、大人1人の入場料をそれぞれ求めなさい。

 

○一元一次方程式でも解けることを確認する。
○一元一次方程式では立式することができないことを確認する。
徹底指導 (ポイント)
【1】求める2つの数量を文字で表す。(※)
【2】等しい数量関係を2つの方程式に表す。
【3】連立方程式を解く。
【4】解を吟味する。
(※)求めるもの以外の数量を、文字で表すことがあることも確認する。


◆知識・理解(記述内容・発表)

【B基準】連立方程式を利用して問題を解く手順を理解している。


○早く解いた生徒には、別の問題を解くよう指示をする。
【A基準】手順を理解し、多くの問題を解決することができる。
<B基準に達していない生徒への手立て>
ケーキA、B1個の値段を、それぞれ、χ、yとおき、等しい数量関係に着目させて式を作らせる。
○答え合わせを行う。

タブレットPC
デジタル教科書
プロジェクタ

 

 








 

 

 

 

タブレットPC
デジタル教科書
プロジェクタ

 

 

 







 

 

書画カメラ
プロジェクタ




終末4分7 学習のまとめをする。



○連立方程式を用いて文章題を解く手順について整理させる。

○宿題を確認し(指名)、次時の予告をする。
タブレットPC
デジタル教科書
プロジェクタ