学校ブログ

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キックオフツアー

 2年生になるとすぐに本格的な就職活動がスタートします。今年は進路別にスムーズに意識の切り替えができるように親元就農、雇用就農、企業就職に分かれて、若手の農大の先輩のもとに出かけ、今すべきことや必要な資格について話を聞く機会を作りました。4月からの「一日経営実習日」には、自分で考え、実習内容や研修先を決め行動することで、自分が考える進路や夢に近づくことができると考えています。
いよいよ45期生が主役となり飛躍する年です。一人ひとりの成長と活躍を期待しています。
 

寮ゴミの分別作業

 環境保健委員長の呼びかけで学生全員が寮のゴミ分別を行いました。すべて学生が出したものですが、出身地の分別法との違いや意識が低い学生の出したものが混在し業者に引き取ってもらえないものが貯まっていました。農大は、家庭ごみではなく事業所ごみ扱いになり、より丁寧な分別が求められます。この日は、回収業者にも来てもらい指導していただきました。学生は一生懸命に分別作業に取り組み、一人ひとりが意識を変えることの大切さを学んだようです。

ロボットトラクタ研修

 これからは、ますますスマート農業が進んでいきます。農大にもロボットトラクタが導入されています。この日は、主に利用する農特産コースと畜産学科の学生がメーカーの指導のもと操作研修を行いました。操作パネル上で位置を入力し、スタートを押せば、耕うん、反転、最適なコース取りなど自動でやってくれます。このサイズのトラクタには、エアコンやカーコンポも付けられるので快適そのものです。学生にとっては、体験すること、理解することがとても重要です。

ブドウハウス被覆作業 & 機械基礎(歩行トラクタ)

 果樹コースのブドウハウスのビニール被覆作業は、農産園芸学科みんなで行います。経験が少ない学生もいるので、ビニールを破かないように慎重に協力して行っていました。今年も美味しいブドウが取れることを期待しています。
 露地圃場において、管理機の操作研修がありました。耕うんや畝立ができるように学生も一生懸命です。歩き方や左右の力の入れ具合で畝が曲がっていきます。きれいに、まっすぐに畝立ができるように真剣そのものでした。

1年生のプロジェクト実施中

 1年生は各自のプロジェクト学習に取り組んでいます。農特産ではニンジンの播種、ネギの播種、ホウレンソウ栽培のための畝立てを行っていました。野菜コースでは収穫したイチゴの選別やトマトの選別を行い、販売準備を行っていました。学生が生産したものは、毎週行われる農大マルシェでも販売されます。学生たちは、自分で収穫したものを買っていただける喜びを感じているようです。今年度は終了しましたが、4月からの農大マルシェが楽しみです。

44期生 卒業式

 44期生の卒業式を前に、花きコースの1年生が、卒業生のためにコサージュと会場装飾を行いました。コサージュは、ガーベラをメインにカーネーションやカスミソウを使いました。会場の装飾は、テーブルや演壇の大きなアレジまで、責任をもって気持ちを込めて仕上げてくれました。この気持ちがうれしい限りです。


 式に先立ち表彰式も行われました。「全国農業大学校協議会長賞」や「農業大学校校長賞」「特別賞」や「精勤賞」、「同窓会全国連盟会長賞」「耕志賞」など、農大の2年間で学業や学校生活に真摯に取り組んだ学生が表彰されました。その後、1年生の有志が作製したビデオが上映され、みんな笑顔になりました。会場後方には、国会議員をはじめ多くの学校からも祝詞祝電が寄せられました。会場は4年ぶりの来賓の出席もあり厳かな雰囲気となりました。


 授与式には、男子学生はスーツ、女子学生は袴姿が多くみられました。各コースごとに呼名があり、学科の代表が受領します。代表となった学生3人も代表にふさわしい素晴らしい学生です。校長の式辞では「寮生活は一生の宝であり、これから乗り越える壁もあるが頑張ってほしい」と激励されました。副知事の告辞では「逆境の中にこそチャンスがあり、凛とした姿勢で日本の農業を支える人材になってほしい」と述べられました。


 3人の来賓からも、今後の支えとなる励ましの言葉をいただきました。送辞では、学生会長の倉岡君が「コロナ禍にあって、行事に必死に取り組まれる姿に心を打たれました。これからも自分を見失うことなく夢の実現に向けて頑張ってください」と送りました。答辞では、南田さんが「寝食を共にすることで絆を深め心身ともに成長できた。昨今のコロナ禍やウクライナ情勢などの問題はあるが、日本の農業を支える人材になれるよう尽力します」と決意を述べました。


 式後は、副知事も参加いただき記念写真を撮りました。最後のホームルームでは、担任から各自に卒業証書が手渡され、先生方からの言葉を受け取り巣立っていきました。祝賀会では初めて学生や父母等と一緒に盃を交えることができました。学生は担任へ感謝の気持ちを伝えていました。中には担任を胴上げするコースもあり、盛り上がっていました。

全国大会で特別賞を受賞!

 全国農業大学校等プロジェクト発表会・意見発表会に九州ブロック代表として参加した野菜学科Aコース1年興梠君は「夢をかなえるために」と題して日本一のミニトマト農家を目指すこと、そのために農大で学びを深め、卒業後は仲間とともに農業を活気ある産業に発展させていくことを自分の思いを込めて発表をしました。その結果、特別賞を見事受賞しました。全国代表の素晴らしい発表を聞くことができたこと、多くの農業を志す仲間やライバルがいることに刺激を受けた大会となりました。

肉加工実習

 畜産学科では、年に一度、食肉加工実習を行います。畜産分野において、今後6次産業化に対応できる人材の育成も不可欠であり、ハム・ソーセージ等の特性や品質に対する関心を高めることで、より幅広い知識を備えた人材を育成しています。この食肉加工実習は、菊池農業高等学校食品化学科で指導していただきました。今年はベーコンにチャレンジしました。整形や塩漬、燻煙から梱包まで行いました。製造したベーコンは、学生が各家庭に持ち帰りペペロンチーノやベーコンエッグなどを作り美味しく食べました。また、本校教官にも食味アンケートに協力して頂き、高評価でした。少し香辛料関係で改善が必要な部分もあり、学生は「来年度は更に美味しいものを作りたい」と意気込んでいます。

農業大学校運営委員会

 これからの農業は、規模拡大や経営の高度化、ICT技術の高度化が顕著となる中で、農大としても、本県農業を担い、リーダーとなりうる後継者育成のための「あり方検討」をこの一年、①コース・カリキュラムの再編、②志望する進路先への到達、③学生の確保、④寮運営の見直しの4つの柱で進めてきました。

 この農業大学校運営委員会では、県内の先進農家や農業団体、同窓会、後援会、農業関係高校への説明を行い、幅広い分野からの前向きなご意見をいただきました。また、知事への説明も終わり、県議会が終わると本格的な移行となります。また、学生へのアンケートや意見交換の場でも特に反対意見もなく、このまま進めてほしいという意見でした。

即戦力となる人材育成のための繁殖技術者研修

 畜産学科では、ほとんどの2年生が夏に家畜人工授精講習会を受講し資格を取得しましたが、受講後も学生たちは実践的な経験が不十分と言わざるをえません。卒業直後から現場での即戦力となるような牛繁殖技術者を育成するため、講習会後も実践的な技術研修を継続しており、今回は特に技術向上の意欲がある学生5人を対象に、阿蘇にある農業研究センター草地畜産研究所で研修を実施しました。夏の講習会では実施できなかった性判別精液等に使用する深部注入器による注入を実施し、受講者全員が見事に注入を成功させました。この経験をもとに、卒業後現場でご活躍されることを祈ります。