6学年 「植物の成長と日光や水とのかかわり」
授業者 山鹿市立千田小学校 吉田 公雄 教諭 


◆ ICT活用のポイント

(1)

教師の活用

 ・
 

電子黒板で視覚的に示した光合成や蒸散のモデル図を活用して、児童 同士の思考力や表現力を高める手だてとする。

予想した水の通り道を書画カメラで視覚的に共有できるようにする。

 (2)

児童の活用

 ・

観察結果から導き出した自分やグループの考えを書画カメラと、電子黒板で、全体で共有し、互いの考えを比較したり、よりよいものを児童主体で考えたりして学び合い学習の手だてとする。
 

◆ 本時の展開
(1)
 
目標
 
根から取り入れた色水の染まり方を観察し、根から葉までの水の通り道を自分なりに考え、説明することができる。
(2)
展開 


過程

学習活動と主な発問(T)
 予想される児童の反応(C)

指導上の留意点・評価

備考
ICT活用
導入10分1 カード学習で既習事項の復習を行い、めあてにつなげる。
(T) 知っていることを言いましょう。「根」 「葉」 「光合成」 「蒸散」
(C) 葉に日光が当たるとでんぷんができます。
(C) 葉の裏側には小さな穴があって、水蒸気が出ています。
○既習事項について言語活動を行い、理科的語彙力を高め、思考力、表現力や活用力を高めるようにする。
○カード学習後、光合成と蒸 散について、電子黒板のモ デル図を活用して、仕組み について説明できるように する。

 

カード

電子黒板


展開30分

2 めあてを導きだし、予想を立てる。

根から吸収された水は、茎や葉のどこを通っていくか調べよう。

(T) 赤い水は茎や葉のどこを通って行くのか予想しよう。
(C) 茎の中心を通っていきます。
(C) 茎の外側を通っていくと思います。

3 ホウセンカ全体の色の変化や水面の位置の低下に気づく。
(T) ホウセンカをしっかり観察してみましょう。何か気づくことはありませんか。
(C) 葉の周りや葉の筋が赤く染まっている。ここを水が通ったのかな。
(C) 色水が減っているので、根が水を吸収したことがわかります

4 「茎」「葉」「根」を縦や横に切り切り口の様子を観察する

 ① 色水の染まっているところを図に記録する。(縦と横)
  ② 色の染まり方から水の通り道の自分の考えを図と言葉でまとめる。
  ③ 書画カメラで考えを交流する。


【言語活動】(設定の意図)
 書画カメラで水の通り道の図を視覚的に電子黒板に提示し、図を活用して根から吸収された水の通り道を言語活動で説明できるようにする。

◆科学的な思考・表現
B 観察結果から植物の水の通り道を考えることができる。
(シート、発表)
A これまでの実験や観察結果と結びつけて、水の通り道について表現することができる。
(シート、発表)




○B基準に達成しなかった児 童には根から順に指でなぞらせて通り道を理解させる。


















予想カード

電子黒板


ホウセンカ(グループ別)

シート


書画カメラ


電子黒板














終末5分

5 今日の学習のまとめをする。
(C) 根から吸収された水は、根や茎の断面の外側を通り、葉の筋を通っている

○水の通り道について学び合 ったことをもとに、わかっ たことや感想をまとめる。

シート