4学年 「受けつがれてきたものには、どんな願いがあるの」
授業者 山江村立山田小学校  東  篤哉 教諭



授業映像

インタビュー

学習指導案


◆ ICT活用のポイント

 (1)

教師の活用

 ・
 

学習問題に対する予想を考える場面では、資料を電子黒板で提示し、児童が資料を関連させながら学び合うことができるようにする。

 (2)

児童の活用

 ・
 

考えを練り上げる場面では、予想の根拠となる資料をタブレットPCに映し出して、児童が「考えを共有」しながら,学びを広げ・深めることができるようにする。

◆ 本時の展開
(1)
  
目標
  
東浦臼太鼓踊りに込められた地域の人々の思いや願いについて、資料をもとに予想することができる。
(2)
展開 


過程

学習活動と主な発問(T)
 予想される児童の反応(C)

指導上の留意点・評価

備考
ICT活用
導入5分

1 前時の学習をふり返り、本時のめあてをつかむ。
(T)前時に東浦臼太鼓踊りについて調べましたが、400年という年月の長さを確認しましょう。
(C)そんなに長く受け継がれてきたのか。

2 本時のめあてをつかむ。
東浦臼太鼓踊りを受けつぐ人たちの思いや願いを予想しよう。

・前時の学習事項をあらかじめ黒板に掲示しておき、本時の学習に生かせるようにしておく。
・巻物型年表を使い、約400年前から伝わっていることのすごさを視覚的にとらえさせたい。
・400年以上続いた伝統芸能であり、人から人へ受けつぐには相当に長い期間であることに気づかせる。

巻物型年表









展開37分

2 伝統文化継承の難しさについて知る。
(T)臼太鼓踊り等の伝統芸能は、他の地区にもありましたが、次々になくなっていきました。
(C)なぜだろう?
(T)東浦臼太鼓踊りも実は、20年前に一度途絶えました。
3 伝統文化の継承の努力や苦労について考える。

 

20年前に一度途絶えてしまった東浦臼太鼓踊りが4年前に復活できたのは,なぜだろう?

(T)踊りを受けつぐ人の思いや願いを予想してみよう
(1) 個人・グループで予想する。
(2) 全体で伝え合う。

 

【言語活動】(話し合い活動)
願いが実現するまでの村の人々の思いや願いを予想し,伝え合う活動を通して,自分の予想を広げ・深めていく。


5 自分の予想をまとめる。
(C)地区だけでなく山江村の宝と思っていると思う。
(C)私たちや未来に伝統を残していきたいと努力されているのではないか。

・他の地区にも臼太鼓踊り等の伝統芸能があったものの、次々と伝承が途絶えていったことを、電子黒板を使い視覚的に提示する。
・伝統芸能が途絶えた理由の予想を考えさせる。
・より身近に考えることができるよう、衣装、太鼓を展示しておく。

能動型学習(ポイント)
これまでの学習や資料から自分の考えをもち、グループ・一斉と協働で考えながら、考えを広げ・深めていくようにする。

 

◆興味・関心(ノート)
【B基準】 踊りを受けつぐ人の思いや願いを前時までの学習や,資料をもとに予想することができる。

【A基準】B基準に加え、根拠を示しながら自分の予想を書いている。

〈B基準に達していない児童への手立て〉
提示した画像の中で予想できそうな画像を選ばせ、その理由を吹き出しにして書くよう助言する。

徹底指導(ポイント)
 予想が「思いつき」になることがないように、資料からわかること、資料から予想することを書くようにする。

電子黒板

タブレットPC
電子黒板

















終末3分6 次時の見通しをもつ。



○東浦臼太鼓踊りの保存会の方をゲストティーチャーとして招くことを知らせ、学習意欲を高める。
○本時の学習をふり返り、自己評価する